シャフト株式会社

6号機

お手紙を天国(宇宙)へ送り
ご遺骨を海洋散骨する自然葬

6号機

1~5号機までの地上実験をもとに、いよいよ6号機は成層圏へ向けた打ち上げ機として開発しました。主に5号機がベースになっていますが、宇宙用に若干の仕様を変更してあります。また、1号機2号機実験の時の教訓を活かし、打ち上げ直前での組立作業ができるだけ少なくて済むよう、改良を加えました。

バルーン6号機

打ち上げは安全性を再優先するため、落下予測地点を根釧台地に設定。そこに落とすため、前日から北海道に入り、風予測を立てながら機材の最終チェック。前日には落下予測地点を事前に下見するため、根釧台地まで車を走らせてチェックも行いました。

さらに打ち上げ当日は、朝5時に起床してその日の風向・風速を最終確認。落下予測も立てたので、いよいよ打ち上げを実施することにしました。

まずは大きなガスボンベから、バルーンを空高くまで持ち上げてくれるヘリウムガスを充填。このような、巨大なバルーンを作りました。

2メートル近くのバルーン

このバルーンに、予め用意しておいた機体をタコ糸で結びつけて完成!あとは打ち上げ地点から打ち上げればOKです。機体を小脇に抱えながら、バルーンをしっかり握って、打ち上げ地点まで歩いていたのですが、なんと!・・・そこでバルーンを屋根にひっかけて割ってしまいました。大きなショックで、しばらく茫然自失。

割ってしまったバルーン

しかし、いつまでもそうしているわけにもいきませんので、気持ちを切り替えます。今回、北海道にいる間に7号機の打ち上げも計画していたので、その7号機用に持参してきたバルーンを6号機に使用することに。改めてバルーンを膨らまし、慎重に慎重に打ち上げ地点まで運びました。

改めて準備した6号機のバルーン

今度は割らずに打ち上げ地点まで移動完了。さあ、いよいよ打ち上げです。各種スイッチをONにして、いざ放球!・・・したのですが、なんと手を離した瞬間に突風が吹き、今度は高い木の枝に引っかかってしまいました・・・。

木に引っかかったバルーン6号機

高さ10m程の細い木の上なので、手も足も出ません。その場で祈るように眺めていたのですが、しばらくしてから強い風が吹き、枝から離れて空へと舞い上がっていきました。よし、追跡開始!と思ったのですが、どうも変です。東に流れるはずの風船が、西に流れていきます。慌てて気象庁サイトで風向等をチェックするも、確かに西風が吹いているはず。困惑しながらも改めてGPS情報をチェックしたら、かなり東に流れていました。地上付近だけ東風(西向きの風)が吹いていたようで、上空は予測通り西風(東向きの風)が吹いていたのです。

今度こそGPS情報をチェックしながら、車で移動してバルーンを追跡。しかしここで、最大のトラブルが発生。高度3000m程度までは予測通りだったのですが、そこより上空では予想をはるかに上回る勢いで東に流されています。どうやら風の読みが甘かったようで、高度20,400mまでは終えたものの、そこで機体を完全にロストしてしまいました。

結果的に、今回の北海道での6号機打ち上げは失敗に終わりました(バルーンとヘリウムも2個分使ってしまったため、7号機が打ち上げできず)。中に詰めた高価な機材も丸々失っています。しかし大変に意義のある失敗でした。打ち上げを実際に行うまでは不明瞭だったことがクリアになり、新たな問題も浮き彫りに。ここには掲載しませんが、飛行軌跡も残っていますので、今回のデータを分析することもできます。改めて機体を再開発し、問題点を潰し、来月あたりに再チャレンジを心に決めました。7号機は打ち上げから回収までの全行程を成功させ、成層圏からの地球画像を公開できるようにしたいと思います。

本サイトで公開しているバルーン実験は、各種法律などをすべて順守し、関係各所へ事前に連絡・許諾をいただき、かつ安全性を徹底的に配慮した上で行っています。

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