プラダー・ウィリー症候群とジグソーパズル

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プラダー・ウィリー症候群（Prader-Willi syndrome）とは、以下の４つの特徴を持つ症候群のことを言います。

それぞれの頭文字をとり、HHHO症候群ともいわれるこの病気は、1956年にスイスで発見されました。主研究者であるアンドレア・プラダーと、ハインリッヒ・ウィリーという二人の研究者名から、プラダー・ウィリー症候群という名称がつけられています。

当方は医学的な知見は持ち合わせていませんので、詳細は割愛しますが、染色体の欠損等によっておきる遺伝子疾患が原因とされています。運動発達遅滞や、食欲が抑制されないのに基礎代謝が低いため、結果的に肥満につながる場合が多いようです。

プラダー・ウィリー症候群の患者さんは、特定の物事に固執する報告があがっており、形状や空間把握の能力が、一般人より優れていると考えられています。そのため、普通の人に比べてジグソーパズルの組み立てが上手で、完成までに要する時間が、通常の1/3程度という研究報告があります。

弊社でもこれまでに、

など、様々なジグソーパズルと脳に関するコンテンツを発信してきました。

実際に、小学生を対象としたパズル早組大会を毎年開催していますが、小学１年生でも素早く組み立てる子がいれば、小学６年生でも全く組み立てられない子もいます。これはその人が「優れている」とか「劣っている」という話ではなく、ジグソーパズルを組み立てるという行動に得手不得手がハッキリしているということです。

形状や色の認識、空間把握、集中力。実に様々な能力を駆使するジグソーパズルは、まだまだ研究し切れていないほど、非常に奥の深い知育玩具としての可能性を有しています。

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