自然葬の種類と特徴 | 豆知識 | 宇宙海洋葬 | シャフト株式会社

江戸時代の寺請制度により墓地埋葬が基本に

日本ではこれまで、人が亡くなった時には墓地に埋葬して供養するのが一般的でした。これは散骨の歴史にもまとめている通り、江戸時代に施工された寺請制度が発端になっています。

江戸幕府がキリスト教を弾圧するため、全家庭にお寺へ属することを決め、各家はお布施をすることでお寺を経済的に守ってきました。これが寺請制度と呼ばれるもので、没後はそのお寺の墓に埋葬されるのが当たり前になりました。この寺請制度は明治時代になって撤廃されたのですが、今度は昭和になってから「墓地、埋葬等に関する法律（通称、墓埋法）が施工されます。墓埋法では埋葬方法に関する内容が記載されており、その縛りもあって、檀家制度という形はずっと日本に根付いてきたのです。

なぜ最近になって自然葬が注目されたのか

しかし1991年に、大きな出来事が起きます。NPO法人「葬送の自由をすすめる会」が、節度を持った散灰は遺棄罪に当たらない、という主張を行いました。これには新聞各社も飛びつき、大きな社会的な反響を呼び、結果的に法務省も厚生省（当時）も、節度を持った自然葬を禁ずる規定ではない、という回答を発表しました。

これによって自然葬は一気に流れを変え、これまでの墓地への埋葬一択ではなく、故人やご家族の自由意志によって、自然葬を選べる時代がやってきたのです。

新しい葬送方式である自然葬には、従来の墓地埋葬とは異なる、いくつものメリットがあります。その中でも大きなものを、いくつかご紹介します。

費用を圧倒的に安くすることができる

まず何よりも注目されるのが、お金の問題です。お墓を建てるとなると、100万円とか300万円という、大きなお金がかかります。これだけで済めばまだ良いのですが、お墓に納骨する時や、そのお墓を維持していく事にも、お金がかかってしまいます。

しかし自然葬の場合は、一回葬送を行ってしまえば、以降は未来永劫、一切お金がかかりません。しかも自然葬自体もかなり安価なため、経済的な負担が、お墓に比べて圧倒的に安く済むのが、大きな特徴、メリットです。

故人のご意思を尊重できる

これまでは、否応なくお墓に埋葬されるという一択でしたが、自然葬を選べるようになりました。故人様が自然やロマンを愛する方であるならば、お墓に入るよりも自然散骨をご希望されるはずです。こういった、人の意思を尊重した、死生観を形にすることができるのも、自然葬のメリットです。

承継者不要なので親族の負担をなくせる

日本はどんどん少子高齢化社会となっているため、お墓を継承する人が不足してきています。そのため、お墓の承継者不足も話題になっていますが、自然葬であればもちろん承継者等は不要です。子供や親族に墓地の負担やストレスを与えずに済むのは、精神的にも喜ばしいことです。

お寺との関係性に終わりを

お墓の維持管理という名目で金銭的な支払いを行ったり、お寺様とのやり取りを続けていくことが、これまでは当たり前でした。しかしこの関係性を煩わしく思う方も少なくないようです。江戸時代から続く檀家制度に終わりを告げ、墓じまいをすることは、お寺様との関係性を解消することとなります。

では、この自然葬を選択しようと思った場合、どのような種類があるのでしょうか。自然葬にも様々な種類があり、新しい葬送方式も生まれてきていますが、主なものとしては、以下の3種類が挙げられます。

樹木葬

樹木葬というのは、樹木や芝生などを墓石・墓標変わりとして埋葬し、自然に還す埋葬方式です。自然の中で安らかに眠っていただくことができるのが、特徴です。

木々の下に埋葬する事は大昔から行われてきました。しかし樹木葬という名称で考えると、岩手県一関市にある祥雲寺が1999年に「樹木葬墓地」という名で行ったのが、最初と言われています。

海洋葬、海洋散骨

海洋葬というのは、ご遺灰を海に散骨して、自然に還す葬送方式です。自治体ごとにルール等は設けられていますが、大海原に散骨して供養して欲しい、と願う方は多くいらっしゃいます。ご遺族の方も、海を見るたびに故人を偲び、手を合わせることができます。

しかも海洋散骨の場合、墓石を購入したり、お寺へ維持管理費を支払うような必要はありません。一度散骨してしまえば、二度とお金がかからないため、経済的な負担も少なく済みます。

宇宙葬、空中葬、バルーン葬、

新しい葬送方式として、宇宙葬、空中葬、バルーン葬等と呼ばれるものも誕生しました。

• 宇宙葬というのは極めて特殊で、カプセルにご遺灰をつめてロケットで発射し、宇宙空間に放出、散骨するというご供養です。これはまだ始まったばかりで、金額も非常に高額な葬送方式となりますので、実施される方は少ないでしょう。
• 空中葬は、ヘリコプター等で上空へ飛んでいき、ご遺灰を空中から散骨するという方法です。
• バルーン葬は、ご遺灰をバルーンに載せて飛ばし、空中で散骨させるという方法。ヘリウムを注入したバルーンは宇宙までは飛んでいきませんので、バルーン葬のご遺灰は、すべて成層圏から地球上に落下してきます。

そしてシャフト株式会社では、宇宙海洋葬という新しい葬送方式をご提供させていただいております。

バルーンを使って成層圏まで打ち上げるのですが、そのバルーンの中に2つのものを詰め込みます。ご遺灰を収納した専用の「納骨袋」と、故人様へ宛てた「お手紙」です。この2つを載せたバルーンは地上からどんどん高度を上げて登っていき、成層圏と呼ばれる30km近くまでたどり着きます。

皆さん「天国」がどこにあると思いますかと伺うと、空の上を指さしますよね。そう、故人様は空の上の方から見守ってくれているはず。その個人様がいらっしゃる最も近くのところ、宇宙に向けてバルーンを放出し、故人様へ最期の感謝のお手紙をお届けする。これは、ご遺族様のお心の整理にもつながります。

そして成層圏でバルーンが破裂したあとは、ご遺灰を積めた納骨袋が海上へ落下してきますが、パラシュートが開いて、ゆっくりと落下してくるように設計してあります。

宇宙海洋葬＝故人へのお手紙＋海洋散骨

つまり宇宙海洋葬とは、故人様へお手紙をお届けし、ご遺灰を海洋散骨する。この2つを同時に行えるのが、シャフトの宇宙海洋葬になります。

もちろん、安全性は十二分すぎる程に配慮をしておりますし、打上機材は全て生分解する素材のみで構成しているため、環境への配慮も確実に行ってあります。各種法律面もすべてクリアしていますので、安心してお任せください。

宇宙海洋葬をご希望の方は、こちらからご登録をお願いします。情報を確認後、弊社からすぐにご連絡させていただきます。