よく、国際的な時刻の話をする時に、グリニッジ標準時という言葉を聞くことがあると思います。「何となくは分かっているけど、でもあまり良くわかってない」という方も、少なからずいらっしゃるのではないでしょうか。
そもそも「グリニッジ」というのは、イギリスはロンドンにある地名です。
今から100年以上も昔になりますが、1884年に各国の代表者がワシントンに集まり、「子午線会議」という、難しい名前の会議を開きました。それまでは、時刻というものを各国が各々に捉えていましたが、この子午線会議で国際的な基準を設けたのです。その際、世界的な時刻の標準となる場所を、グリニッジにすることが決定されました。
なぜグリニッジにしたかというと、当時グリニッジが政治的に安定していたことや、とても素晴らしいグリニッジ天文台を有していたため、このグリニッジ天文台を通る子午線を0度(基準値)としました。
因みに日本ではグリニッジ標準時と訳されることが多いのですが、そのまま翻訳するとグリニッジ平均時となります。
このあたりの詳細について、グリニッジ標準時とはというコンテンツでまとめましたので、ぜひご覧くださいませ。