熊本県球磨郡水上村といえば、という観光名所の一つが、「市房山(いちふさやま)」です。日本の二百名山に数えられる市房山は、山麓まで車で行くことができます。
水上村の中心部から東へ向けて走っていき、「ログカフェ市房の風」を過ぎたところに、「市房山キャンプ場」の駐車場があります。登山者も、ここに車を停めて、あとは徒歩となります。
駐車場から道路を歩くこと3分、左手に登山の入り口が見えてきます。特に目立った看板が出ているわけではないので、見過ごさないようにしましょう。
ただし、注意書きの看板は出ていました。蜂、山ヒル、ブト(ブヨ)が出るそうなので、軽装で入らないように注意しましょう。何よりも、台風等の影響で足場が、相当に荒れています。高齢者はもとより、健康で丈夫な方でも危険ですので、靴はしっかりしたものを履いていくことを、強くお勧めします。
途中、市房山神宮の入り口を見ながら、さらに先に進むこと数十分。
市房山登山の目的の一つである「市房杉」の小さな看板が見えました。木の根元にちょこんと置いてあるだけの、かなり見づらい看板です。
市房杉とは、樹齢800年、あるいは1000年にもなる、昔から市房の地を見守ってきた古い木です。高さが50m、幹周りが10m近くにもなる程の大きさを持つものもあるほど、超巨大な杉です。身長170cmの大人が手を拡げても、まるでコビトのようです(これでもまだ、小さいほうの市房杉です)。
あまりに巨大すぎて、カメラでおさめることがことができませんが、何枚か写真をご覧ください。
市房杉は、その希少性がどんどん高まっており、屋久杉に匹敵する程貴重なものとされています。世界自然遺産登録地として認定され、森林セラピー基地としても認定されています。
なお、市房山は、2019年夏の時点では、台風の影響で橋が崩落してしまいました。この市房杉が群生している場所のすぐ先には、ご覧のような看板が出ています。
見る影もありませんが、元々はここに橋が架かっていました。
登山のガイドさんが必須と言われるとおり、かなりの急流ですので、足腰の弱い方や、登山素人の方には大変危険です。
一合目から登頂を目指す方は、十二分にお気をつけください。
なお、球磨郡水上村には、他にも見どころはたくさんあります。その他の水上村の情報については、熊本県球磨郡水上村のページをご覧ください。
- 名称:市房山(いちふさやま)
- 住所:熊本県及び宮崎県
- 標高:1,722m