世界的に有名な国産RPG「ドラゴンクエスト」。このシリーズ第一作目となるドラゴンクエスト1は、東京都調布市にある賃貸マンションの一室で開発されました。
当時、電気通信大学2年生(19歳)だった中村光一さんが、名字の「中村」と麻雀の「中」からとって、チュンソフトという株式会社を設立(現在はスパイク・チュンソフトとなっています)。中村さんの他に、社員は4名いて、いずれも電通大や早稲田大学の学生さんです。
チュンソフトがスタートした場所は、京王線調布駅から北に向けて徒歩数分ほど。旧甲州街道近くにある、相撲めし皇風ノ店や、出雲そばやくもが入っているマンションの2階を事務所として会社をスタートさせました。
チュンソフトの第一作は「ドアドアmkII」。中村光一さんが高校生時代に、エニックス主催の第1回ホビープログラムコンテスト向けに制作した「ドアドア」が、準優勝。このソフトの第2作にあたるゲームです。エニックスのファミリーコンピュータ参入に伴い、家庭用ゲーム機に注力し、続けてポートピア連続殺人事件の移植作業を担当。
この時期に、中村さんとあの有名な堀井雄二さんが、ウルティマやウィザードリィといったRPGに熱中。これは面白い!エニックスとして、本格的なファミコン用RPGを作ろう!ということで開発をすることになったのが、あの「ドラゴンクエスト」なのです。
チュンソフトは、その後もドラゴンクエストV(ファイブ)まで開発を担当しています。
あの超有名なドラゴンクエストが、まさかシャフト株式会社と同じ調布市にあるとは、最近まで知りませんでした。しかもよく行くお店の2階で作られていたとは。マンションは、今も健在です。つまり、ドラゴンクエストが作られた部屋に、今も誰かしらが住んでいらっしゃるということですね。ちょっと羨ましい・・・。