2016年8月5日、朝4時30分。富士山の麓にある須走口にやってきました。ある会社の社長さんと、その会社の社員2名様にお招きいただき、一緒に富士山を登らせていただけることになったのです。日本人として生まれた以上、一度は登ってみたいと常々思っていましたが、中々一人では登る踏ん切りもつかない為、とてもうれしく思いました。当日は天気も良く、薄明かりながらも、麓から富士山が綺麗に見えています。
富士山はマイカー規制が施かれているため、五合目まではバスかタクシーで移動しなければなりません。麓から五合目までのバス往復券は、1600円。こちらをチケット売り場(バス乗り場横)で購入し、一気に五合目まで。
高所に体を慣らすため、五合目のお茶屋さんで1時間ほどゆっくりしたら、いざ出発! 20分程歩くとちょっとした脇道があり、そこの岩場で休憩をすることができました。雲一つない快晴で、美しい富士山がそびえ立っています。逆に言うと、かなり先は長いのだな・・・という印象も受けましたが。
そこから1時間近くは歩いたでしょうか。ようやく六合目の休憩所に到着しました。
正直、この辺で既にバテバテ。これだけ登って、まだ六合目なのか・・・という打ちひしがれた気持ちになりましたが、水分や行動食を補給し、できるだけ体を休めます。因みに富士山は、水が貴重なため、トイレはすべて有料です。基本的には200円で、山頂は300円でした。
少し休憩をとったら、また岩だらけの山道を登り続けます。しばらく歩いてから、ふと後ろを振り返ると、さっきの休憩所がまだすぐそこに見える・・・。いかんいかん。後ろは振り返らず、また一時間くらい登り続けたら、やっと休憩所が見えてきました。
やっと、ここで七合目か・・・と思っていたのですが、看板をよく見ると「本六合目 瀬戸館」と書かれています。高山病にかかって目がおかしくなったのかと思いました。さっきの休憩所が六合目なんだから、ここは七合目でしょ?と。
ただ、これは後になって分かりました。先ほどの休憩所は「新六合目」。そしてここは「本六合目」。なんというトリック。七合目だとばかり思っていたので、ここが六合目だと知った時の絶望感は、半端じゃなかったです・・・。
そしてまた、テクテクと登っていったところ、次の休憩所が。
間違いない。「山小屋太陽館 七合目」と書かれています。七合目。体はバテバテだし、空気も薄くなっているのでキツイものはありましたが、ようやく七合目まで来ました。レーションや水分を摂りつつ、トイレ休憩なども済ませて、またゆっくりと登り始めました。この七合目付近で、少し天候が崩れてガスで付近が覆われた時があります。やはり高所に来ると、ガスも出てきますね。
頭がボーッとしているので、正確な時間は覚えていませんが、各休憩所と休憩所の間は、おそらく40~60分くらいは歩いているのではないかと思います。一つ一つの間が、結構距離あるよな~、等と考えていたところ、次の休憩所が。
富士山須走口、「本七合目 見晴館」。・・・は!? 八合目じゃないの!? さっきのが七合目でしょ!?
そうなんです、またやられました。さっきのは「七合目」。ここは「本七合目」。何というイタズラ。全く同じパターンですが、八合目だと思って着いたのに、本当はまだ七合目だと分かった時の絶望は、実際以上に心と体にダメージを与えてくるのです。
このあたりまで来ると、気温もだいぶ下がってくるので、売店で玉子スープを購入。体が温まり、少し元気も戻ってきました。また、この売店の若い女性の店員さんが非常に感じのよい方でした。あたたかく親切な対応をしてくださり、これも元気回復に繋がったと感じました。
しばらく歩いたら、また次の休憩所。
「本八合目 江戸屋」です。かなりの時間と距離を歩いていますので、皆さんもお疲れモード。決して無理をしないよう、十分に体を休めます。そしてまた長いこと歩き始めますが、もう騙されません。次は九合目ではないのでしょう?
あたりです。「八合五勺 御来光館」。つまりは、8.5合目ということ。これなら分かります。「本」とか「新」とか付けないで、分かりやすく「6.5合目」「7.5合目」としてくれれば、頭も整理しやすいのに・・・等と、疲れた頭で考えていたのを覚えています。
さて、ここまで来ると、登頂(ゴール)も見えてきました。この八合五勺を過ぎたところには、
このような大きな鳥居があります。近くにカップルがいらしたのですが、男性が女性に向かって話しかける声が聴こえてきました。
男性『鳥居をくぐってカーブを曲がったら、すぐゴールなんだよ』
全然関係ない方の声なのに、とても力をもらいました! 頑張って登り、カーブも曲がった!・・・けれど、全然ゴールは見えません。それどころか、上の方ではまだ沢山の方が登っています・・・。さっきのは何だったのだろう、と思っていたのですが、
小さな九合目を発見。ここは休憩ができる場所ではありません。そして、この九合目を越えると、
鳥居と狛犬が見えました。ここが富士山のゴール! ゴール目前の鳥居はさっきのじゃないのです! どなたか存じませんが、男性の方。あなた間違ってます! カーブ曲がったらゴールの鳥居は、こっちですよ! 等と文句をいう間もなく、コチラの鳥居をくぐったら、ついに到着しました! 富士山頂です!
ご同行くださった社長さんが、六合目付近で過去のご経験から仰っていました。山頂までたどり着いた時には「達成感」というより、「やっと終わった」という感じだったよ、と。本当にそのとおりでした。言葉では言い尽くせぬほど、本当に大変な道のりでしたので、グッタリ。
ただ、今回富士登山を決めた時に、一つの目的を持っていました。それは、シャフト株式会社のオリジナルジグソーパズルを持って登頂し、日本一高い場所へ登ったオリジナルジグソーパズルとして、記念撮影をするというもの!
やりました。
悲願という程ではないかもしれませんが、見事に目的を果たすことができました。
この、登頂後すぐ目の前にある「富士山頂上奥宮」を横目に見ながら先へ進んでいくと、富士山の火口に辿り着きます。
これは写真では伝わらないと思いますが、とてつもない規模の大きさで、生々しく、おそろしく、そして雄大な印象を受けました。この迫力を間近で見ることができただけでも登った甲斐があると思えるほど、本当にすごい光景でした。さすが日本一。もちろん、せっかく持って行ったオリジナルジグソーパズルですので、火口前でも撮影しました。
まわりは、雄大な景色が広がる富士山の山頂。天気も最高です。
こちらで、温かいカレーうどんをいただきました。1200円。高いけど、美味しかった。
さぁ、これで今回の旅は終わり。
・・・としたいのですが、山ってのは大変ですね。登ったら降りなければならないのです。富士山の場合、上りは岩場。下りは別ルート(横道)なのですが、靴が深く埋まってしまうほどの、柔らかい砂場が延々と続きます。ここまでの工程で体力を削られまくっている中、これから膝に負担のかかる下りルート。
さらに実際にやってみて分かりましたが、夜の18時頃になると、富士山は漆黒の闇。僅かなヘッドライトの明かりを頼りに、足場の悪い道を延々と歩いていかなければなりません。これがまた辛かった。
両手も塞がっており、カメラを懐から出す元気も、正直ありませんでした。が、頑張って七合目あたりの休憩所で取り出してみたのですが、バッテリーが切れていました。バッテリーは寒いところではすぐに充電が切れてしまうので、充電器は必須ですね。そんなわけで、下りの写真は一切ありません。ただひたすらに、無言で下り続けました。
朝の6時から登山を開始し、富士山須走口五合目にようやく戻ってきたのは、20時。経験者の方が仰る「富士山ナメるな」のお言葉通り、本当に大変な山道でした。
が、冒頭でも述べたとおり、一度は絶対に登ってみたかったし、弊社のパズルを日本一高い場所で撮影することができたので、本当に大満足です。ご同行いただいた3名の方には、心から感謝しております。ありがとうございました!
ここで、ちょっとご紹介。もし富士山に登られた方は、きっと美しい、想い出に残るようなお写真を撮られていると思います。そのお写真を弊社までメールでお送りいただければ、世界に一つだけのオリジナルジグソーパズルにしてお届けさせていただきます。一番小さなパズルなら、税込み980円からと、とってもリーズナブル。想い出の写真を最高のインテリアにして、ご家庭や職場に飾ってみてはいかがでしょうか?
ご興味のある方は、以下のボタンから是非、情報だけでもご確認ください!