私が、シャフト株式会社のオリジナル工房を立ち上げる際、「工房」もしくは「工場」をどう設計するか色々と悩んでいた時期があります。そんな時、調布アマチュア無線クラブを通じて知り合った方の一人が、渡辺製作所の渡辺さんです。実際に多数のプレス機等を導入し、沢山のモノ作りを行っていらっしゃったので、数回訪問してご教示をいただいたことがございます。
渡辺製作所さんの中には、本当にたくさんの機械があります。
ウエットブラスト装置、シャーリング1尺、プレスブレーキRG50、プレスブレーキRG25、SP30NC仕様、ボール盤、4尺汎用旋盤、関東精機1.5番ターレットフライス、MIG・TIG・スポット・酸素溶接機。
自分で書いていても、専門家でなければ全く分かりませんが、広い敷地内にこれだけ多数の機械がゴロゴロしているのは圧巻です。
そんな渡辺製作所では、板金等たくさんの仕事をしてこられたそうですが、現在は代表である渡辺さんの趣味で、蒸気機関車を作っていらっしゃるのです。趣味と一言で呼んでしまうのは申し訳ないほど、圧倒的なクオリティです。
ネジ一本からすべて自作をしているため、まさに世界に一台しかない蒸気機関車。軽くうかがったところによると、これまでにつぎ込んだお金で、ゆうに外車が購入できてしまうほどらしいです。
本当に蒸気で動かすことができる仕組みを取り入れているので、石炭や水を搭載し、蒸気の力で動かすことができるというのだから、驚きです!
ちょっと分かりづらいかもしれませんが、下の写真に出ている車は、先ほどの蒸気機関車に連結が可能。
車の上にはイスが見えると思います。あのイスの上に座って機関車を操縦することができるので、関東各地で行われるイベントによく呼ばれ、機関車を走らせているようです。
渡辺さんは80を超えるご高齢ではありますが、蒸気機関車の話をしている時は、とっても目が輝いているのが印象的。好きなことをしている時の人間は、ものすごい力があるのですね。
この蒸気機関車は、今も進化を続けています。ぜひこれからも末永く元気にお過ごしになり、日本最高の蒸気機関車を仕上げていただきたいですね。応援しております!
- 名称:有限会社渡辺製作所
- 住所:東京都調布市深大寺東町6-7-3
- 電話:0424-83-6201