まず最初に。この「ラジコン化ミニ四駆の製作」でご紹介している内容は、皆さまのご参考になればと思って公開致しました。こちらの項目に記載してある内容は、すべて自己責任においてご参照ください。仮に本内容を参照したことにより、何か問題が発生したとしても、当方は一切の責任を置いかねますので、予めご了承ください。
クリヤーボディ(ポリカ)の切り出し
せっかくなので、今回はちゃんとしたものを作ろうと思います!市販されている、既製品からもミニ四駆は作れますが、ここは軽量化、塗装も考慮に入れて、クリアーボディ、通称ポリカと呼ばれるボディから作ることにします。今回選んだのは、サンダードラゴン!私が小学生の頃、はじめて作ったのがこのサンダードラゴンだったので、懐かしくてこれを選択しました。ポリカボディは、初めて購入する人はビックリするかもしれませんが、透明な箱状で売られています。
ここから自分の手で切り出していきます。「切り出した状態で売ってくれれば良いのに・・・」と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、これはそういうもの。職人作業を楽しみましょう。まずはハサミを使って、大まかに削ります。説明書を見ると、正しく切り出す部分が色分けされていますので、間違って本体切っちゃった!という事が起きないよう、注意してください。
大まかに削り出したものを、今度は丁寧にカットしていきましょう。ハサミを使って慎重に切っても良いのですが、細かな部分はデザインナイフを使うと便利です。ラインに沿って、丁寧に数回なぞるようにしてあげると、切込みが入ります。あとは指で折り曲げたりしていると、その線に沿って切り離すことができます。ただし!上述のとおり、ポリカボディはカットで失敗したらもう終わりです。新たな商品を購入して再チャレンジしなければならなくなりますので、自己責任で、じっくり頑張りましょう。
そして切り出しが終わったあとの仕上げが、ヤスリがけ。目の粗くないもので、ゆっくり丁寧に削り出しの総仕上げを行います。
塗装
さて次は、削り出したクリヤーボディに塗装をしていきます。公式の設定通りに塗装する必要はありませんので、自分好みのカラーリングにしましょう。私はせっかくなので、弊社のコーポレートカラーである、黒と赤を基調に塗装を試みてみました。
まずは、塗装したい部分だけを残し、マスキングテープで保護。過去に何度も経験しましたが、このマスキングテープはクセモノ。目で見るとしっかり保護してあるつもりが、実は小さな隙間があったりして、そこからスプレーが染み込んでしまいます。テープにシワが寄ったりしたら、面倒でも貼り直して、しっかりとマスキングしましょう。
そしてマスキングが終わったら、いよいよスプレー。但し、いきなり本体に吹きかけてはいけません。吹き始めはダマになりますので、塗料の無駄を気にせず、本体の外側から吹き始め、本体を通過してから噴霧を止めるようにすると、綺麗に色が乗ります。
その他のパーツも同様にして、一気に塗装しましょう。塗装が終わったら、一日程度乾かします。ずっと持っているわけにはいきませんので、段ボールの切れ端などで土台を作り、そこに突き刺して放置しておきます。
乾燥が終わったら、マスキングテープを外します。
同じように、他の箇所も塗装する場合は、必要に応じてマスキングテープで保護してから塗布。これを繰り返すことで、全体のカラーリングを仕上げていきます。
保護フィルム剥がし
プラスチック製の、できあがっているミニ四駆の場合にはありませんが、ポリカボディの場合、実は表面に保護フィルムが貼ってあります。最初は気づきづらいかもしれませんが、ヤスリがけをした時に若干めくれることがあるので、そこで気づく方もいらっしゃるかもしれませんね。
せっかく本体表面を保護してくれているフィルムです。塗装が全て終わったことを確認してから、剥がしましょう。
シール貼り
次は、保護フィルムを剥がしたクリヤーボディに、シールを貼っていきます。これが結構細かい作業なので、楽しい半面、けっこう疲れます。ちょっとズレてしまった!ということもよくありますので、ピンセット等をうまく使って、綺麗に貼っていきましょう。
シャーシの組み立て(ラジコン、bCoreレーサー版)
シャーシの組み立てに関しては、ミニ四駆の説明書だけではできません。今回はミニ四駆をラジコン化するため、bCoreレーサーという、サードパーティ製の外部パーツを取り付けることになります。まずbCoreレーサーは、取り付けることができるシャーシが決まっていて、
この2つにしか取り付けることができません。今回選択したサンダードラゴンのシャーシには付けることができませんので、シャーシのパーツ取りとして、スーパー2シャーシのミニ四駆を別途購入しました。
組み立て方の詳細は、ミニ四駆付属の取説と、bCoreレーサー公式サイトのマニュアルや動画を参照してください。キットによっても若干仕様が異なりますので、ここでは詳細な組み立て方の案内は避けます。
レースに出るわけではないけど、見た目を考えてフロントステーを取り付け。
リヤステーも、それっぽく見えるように、手持ちのパーツを使って取り付け。
SUPER2シャーシにはサイドガードがないので、SUPER1シャーシ用の下付けサイドガードを追加し、マスダンパーまで付けてしまいました。ラジコンでジャンプはしないので、本当に見た目のみ考えてます。
車高アップ
bCoreレーサーでミニ四駆をラジコン化する際、最も大変なのが本体(ボディ)の改造です。bCore基盤と、サーボモータという、ごついパーツがシャーシに乗っかりますので、販売されている一般的なミニ四駆ボディは、そのままシャーシに被せることができません。干渉する所はカットしたりしますが、基盤にボディがぶつからないよう、私の場合は車高を高くすることにしました。
まず車体前方。キットにもよりますが、サンダードラゴンクリアーボディの場合はネジ止めでしたので、スペーサーを使って高さを延長。
車体の後方は、いろいろ考えたのですが、シャーシと結合する部分のパーツを、別のミニ四駆からニッパーで切り取ってきて、それを瞬間接着剤でくっつけて、強制的に高さを1個分増やしました。
接着剤が完全に固まってから、ヤスリがけして表面を整え、再度カラーリングをすることで、なんとか形にできました。
フレキケーブルに注意を
bCoreレーサーを組み立てる時、下の写真のような「フレキケーブル」をモーターの電極と接続するステップがあります。2つの突起部分をモーターの電極とくっつけることで、モーターの制御が行えるようにするのですが、ここがカンタンに折れてしまいます。
折れると、金属疲労で使い物にならなくなります。私もここが折れて壊れてしまったため、フレキケーブルだけ新たに購入することになりました。十分、ご注意ください。
正しくフレキケーブルとモーターがつながり、bCore基盤と接続すると、このようにモーターの上に基盤がくることになります。
ラジコンミニ四駆の完成!
これで、ラジコン化したミニ四駆の完成です!

私はbCoreレーサーのキットを追加でさらに購入し、もう一台作成してみました。

これでコース上を走るミニ四駆ではなく、フリースペースを使ったラジコンミニ四駆のレースが行なえますね!
専用ケース
さらにおまけで、今回は専用のケースも用意しました。ミニ四駆の達人たちの間でとても有名な、100円均一「セリア」で販売されている「フタがとまるケースS」です。白い箱と黒い箱がありますが、こちらは黒Ver。
このケースに、ミニ四駆の作成段階で余ったシールをペタペタ貼っていくだけで、それっぽいオリジナルケースになります。
この、フタがとまるケースSは、そのままでもミニ四駆にほぼピッタリのサイズなのですが、若干隙間が残ります。ラジコン化したミニ四駆は、中に基盤等の精密機器が入っていますので、できるだけ衝撃を緩和できるようにしたいと思います。そう考えてなんとなく探していたら、同じセリアの店内で、素晴らしいものが売っていました。キズ防止フェルトクッション3枚入り。これを適当な大きさに切って、ケース内部の前後左右に。さらに前輪接地部分にもズレ防止目的で貼ってみました。
完璧です!取り出しやすいように、完全に動かなくするわけではありませんが、振ってもほとんど音がしない程度に、ピッタリ収まってくれました。これは最高のケースです。
