東京都調布市

布多天神社(調布)

投稿日:2016年6月5日 更新日:

今回は、調布市で最も有名と思われる、布多天神社をご紹介します。「布田」ではなく、「布多」と書かれているのは誤植ではなく、正しい意味合いがあったのです。

平安時代最初の天皇である桓武天皇の時代、延暦18年(799)に中国から木綿の実が渡ってきましたが、これを布として織る知恵と技術が国民にありませんでした。その当時多摩川の近くに住む広福長者という方が、木綿から布を織り、これを多摩川に晒して調えた白布を朝廷に納めました。これがわが国の木綿の初めといわれています。

天皇はこの布を調布(てづくり)と名づけ、この地を調布の里と名づけたと言われています。後にこの布が国中に流布され、調布の神社を布が多く作られた所として布多天神社と改めたと記されています。

その後、江戸時代に甲州街道が作られ、上石原、下石原、上布田、下布田、国領の五宿ができ、布田五宿と呼ばれました。 当時、布多天神社は布田五宿の総鎮守であり、五宿天神と崇め祀られておりました。

そして布田五宿は、明治二十二年に飛田給、上ヶ給と合併して調布町となり、布多天神社は調布町総鎮守となりました。江戸の頃より今日まで、毎月25日は天神市として市がたっています。

布多天神社1

布多天神社2

布多天神社3

-東京都調布市
-

執筆者:


comment

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

関連記事

茶屋侘助(西調布)

京王線西調布駅を北口に降りると、甲州街道へ向かう真っ直ぐな道が伸びています。その一本西側(府中寄り)に、西調布一番街という細い路地があるのですが、そこにある茶屋侘助(ちゃや わびすけ)さんで食事をして …

伝説のすた丼屋(調布)

10年ほど前、都内で仕事をしている時に週1くらいで通っていた、大好きなすた丼。この「伝説のすた丼屋」が調布にもあるので、久しぶりに行ってきました。天神通りの中ほどに有り、い志井本店の隣で、なべ英の向か …

きちんと(調布)

昨日は、私が所属している調布市商工会青年部での打ち合わせが、調布市商工会館で20時から行われました。22時頃まで会議が続いたあと、ちょっと食事でも行こうということになり、青年部の皆様とご一緒させていた …

味彩(国領)

先日、Shinoのマスターにご一緒いただき、仕事帰りに「味彩(あじさい)」というお店に行かせていただきました。 以前から気にはなっていたのですが、中々お伺いできる機会に恵まれず、ようやく今回初めての訪 …

調布市の花火大会

毎年調布市花火大会が開催されます。今年は第37回を迎えたそうです。昨年は府中に住んでいたため府中の花火大会が身近だったのですが、今年はじめに調布市に引っ越したので、今年は調布花火大会やオーバル京王閣の …